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過労死ラインは月80時間!過労死の前兆や症状・対策を徹底解説

過労死ラインの月80時間の残業をして不調な症状が出始めている男性

  • 「毎日夜遅くまでの残業がもう何か月も続いている・・・」
  • 「周りが休まずがんばっているので自分だけ休みづらい・・・」
  • 「仕事の疲れが酷くて最近めまいがする・・・」

こんな風に、辛くても休まずにがんばり続けている人、多いですよね。

長時間労働を繰り返すとただ体調を崩すだけでなく、最悪の場合死に至ってしまいます。

つまり、「過労死」してしまうということですね。

過労死してしまう人は、我慢強くて責任感が人一倍ある人です。

今、過労死しそうなほど心身がおかしくなっているなら、すぐに誰かに相談して休みを取ってください。場合によっては会社から離れた方が良いでしょう。

とにかく絶対に無理はせず、誰かに相談して助けを求めてください。

もしかして、あなたの心身はもう限界に達しているかもしれませんよ。

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なぜ日本に多い?過労死の原因とは

過労死ラインの月80時間の残業をして過労死の前触れを感じている男性

日本での過労死の発生率は、不名誉なことに世界トップクラスです。

その原因は、長時間労働や長時間残業、休みなしの連続出勤からの疲労によるもの。

劣悪な労働環境により、心身の疲労が蓄積して限界を超え、突然死してしまうのが「過労死」です。

突然死だけではなく、精神的に追いつめられてうつ病になり、自殺してしまっても過労死とみなされますね。

そもそも、日本にはなぜ過労死が多いのでしょうか?

それは、日本の企業には、「長時間働くこと・夜遅くまで残業すること=良いことである」という認識があるから。

働きすぎなのが当たり前という風潮になっているため、過労死がなくならないんですよね。

最近では正社員だけでなく、パートやアルバイトにまで長時間労働や長時間残業を強いるケースもあり、非正社員でも過労死しています。

それくらい、日本では過労死が当たり前のように存在しているってわけですね。

厚生労働省によると、平成28年度の過労死の労災請求件数は以下の通りです。

  • 脳・心臓疾患に関する事案の請求件数は825件
  • 精神障害に関する事案の請求件数は1,586件

出典平成28年度「過労死等の労災補償状況」を公表~厚生労働省~

かなり多い件数ですよね。。

「長時間働くことは良いことだ」という認識が経営者側・労働者側ともに変わらない限り、日本の過労死はなくならないでしょう。

 

過労死ラインは月80時間の残業時間が基準!

過労死ラインは月80時間!

現在の過労死ラインは、月80時間の残業(1日4時間以上の残業・12時間労働)と定められています。

月80時間を超えた残業が繰り返された場合は、長時間労働と健康障害の因果関係が認められますね。(認定基準の詳細は後述します。)

もちろんこれはあくまでも目安であって、過労死ラインを超えていなくても労災が認められる場合があるんですよ。

ですが、基本的には「月80時間の時間外労働」が過労死ラインとなっています。

ただ、過労死ラインは「これ以上働かせたら死ぬ」というライン。

決して「これくらい働かせても良いライン」ではないので、「まだ過労死ラインに達してないから大丈夫~!」なんて思わないようにしましょう。

中には月100時間以上働かせる企業もあり、問題となっていますよね。

経営側にとって、過労死ラインなんてあってないようなものなのかもしれません。

企業に使い倒される前に、自分の身は自分で守るしかないのが現状です。

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倒れる前兆はある?過労死の症状・死因

過労死ラインの月80時間の残業をしてついに倒れた男性

過労が原因で現れる身体症状は、脳・心臓・精神です。

主にこれらが過労死の症状や死因となります。一つ一つ、詳しく見ていきましょう!

 

脳梗塞やくも膜下出血などの脳卒中

過労死の症状や死因の一つに、脳梗塞やくも膜下出血などの脳卒中があります。

  • 脳梗塞:血栓ができることで脳の血管が詰まってしまう病気
  • くも膜下出血:脳の血管から出血してしまう病気

脳梗塞やくも膜下出血などの病気の総称が、「脳卒中」です。

脳卒中の前触れには、以下のような症状がありますね。

  • 片方の手足や顔がしびれたり麻痺したりする
  • ろれつがまわらなくなる
  • めまいがする
  • 物が二重に見える・片方だけしか見えなくなる
  • 激しい頭痛がする

もし自分が脳卒中かもしれないと感じたら、「FAST」という脳卒中をチェックする方法があるので、試してみてください。

  • Face(顔の麻痺):笑顔を作ってみる⇒顔の片側が下がる・ゆがむ
  • Arm(腕の麻痺):両腕を上げる⇒片側に力が入らず下がる
  • Speech(言葉の障害):話してみる⇒言葉が出ない・ろれつが回らない
  • Time(発症時刻):発症時刻を確認してすぐに119番!

出典脳卒中~国立循環器病研究センター~

このチェック方法は、頭文字4つを合わせて「FAST(ファスト)」と呼ばれています。

一つでも症状が出ていれば脳卒中の可能性があるので、すぐに病院へ行ってください。

注意点は、おかしいなと思ったらすぐに病院へ行くこと。

症状が現れても数日経ってから病院へ行く人が多いのですが、脳卒中の治療は一刻を争います。

治療する時間が遅れれば遅れるほど、症状が悪くなってしまうんですよ。

長時間労働を繰り返して過労を感じている人は、脳卒中かな?と思ったらこの「FAST」を確認をして、一つでも該当したら迷わずに救急車を呼んでください。

「結果的になんでもなかった」くらいでちょうどいいのです、「おかしいな」と感じたらすぐに救急車を呼びましょう。

 

心筋梗塞や心不全などの心疾患

過労死の症状や死因の一つに、心筋梗塞や心不全などの心疾患があります。

  • 心筋梗塞:心臓に繋がる血管が詰まり、心臓の筋肉が壊死する病気
  • 心不全:心臓のポンプ機能が低下し全身に必要な血液量を送れなくなる病気

心疾患の前兆には、以下のような症状がありますね。

  • 左肩から背中の痛みを感じる
  • 胸やみぞおちを突然圧迫するような痛みを感じる
  • 胸にザワザワした違和感がある
  • 吐き気・むかつき
  • 息切れがする・疲れやすい

出典心不全~国立循環器病研究センター~

上記のような症状を感じたら、一度病院へ行った方が良いでしょう。

無理に働き続けていたら、命の危険性すらあります。

早めの治療が悪化を防ぐことになるので、「おかしいな」と感じたらすぐに病院へ行ってくださいね。

 

過労や睡眠不足による事故死

長時間労働が原因で引き起こされる過労や睡眠不足により、事故が起こってしまうこともあります。

  • 居眠り運転による交通事故(勤務中や通勤時)
  • 機械の操作ミスによる事故
  • 入浴中の溺死

これらのことが、過労死として認定されています。

過労や睡眠不足による事故の前兆には、以下のような症状がありますね。

  • 一日中眠い・眠気がひどい
  • 吐き気や頭痛・めまいがする
  • いきなり意識が飛ぶ
  • 記憶力や集中力が低下する
  • イライラしたり焦燥感がある

このような状態になったら、すぐに休憩を取りましょう。

つい「まだ大丈夫」と思ってしまいがちですが、倒れてからでは取り返しがつきません。

少しでも体がおかしいなと感じたら、こまめに休憩を取って休むようにしてください。

 

うつ病による過労自殺

長時間労働による過労が原因でうつ病になり、自殺してしまうことも過労死の一つです。

うつ病の症状は、以下の通りですね。

  • 何をやっても楽しくない・今まで好きだった趣味も楽しく感じられない
  • 気分が落ち込み、絶望的な気持ちになる
  • 悪いことばかり考えるようになる
  • 睡眠障害が起こる
  • 食欲が減退する
  • 集中力が低下する
  • 自己嫌悪するようになる
  • 死にたいと感じるようになる

うつ病には軽度~重度とレベルがあり、重度になってしまえば死を選びかねません。

そのため、うつ病になったら早めに対処し、悪化させないことが大事になります。

うつになる前兆には、以下のような症状がありますね。

  • なんとなくヤル気がしないように感じる
  • 好きなものを食べても美味しいと思わない
  • 体調がなんとなくおかしい

こんな状態を放っておいたら、うつになってしまうかもしれないので要注意です。

少しでも「おかしいな」と異変を感じたら、無理をしてはいけませんよ。「まだまだ大丈夫」と過信して仕事をし続けないように。

うつ病も、重度になったら死に至る可能性があります。

休養をたっぷり取り、生活リズムを整えて、リフレッシュして気分転換してみてください。

それでも症状が続くようなら、早めに病院を受診して症状が軽いうちに対処しましょう。

 

どうやったら過労死と認定されるのか?

過労死ラインの月80時間の残業で倒れた人を診断する医者

過労死と思われる症状が出たり、過労死が原因だと思われ死亡してしまった場合、本人または家族は労災認定してもらわらなくてはいけません。

まず、病院から病気であることを診断されれば労災として認定されます。

そこで判断基準となるのが、「過労死ライン」ですね。

 

脳・心疾患

脳・心臓疾患の労災認定が降りる時間は、以下の通りです。

  1. 発症前1~6カ月間でおよそ45時間を超える時間外労働をしている場合
  2. 発症前1ヵ月間におよそ100時間を超える時間外労働をしている場合
  3. 発症前2~6カ月間でおよそ80時間を超える時間外労働をしている場合

このような場合には症状は労災認定され、死亡した場合は過労死だと判断されるでしょう。

出典脳・心臓疾患の労災認定 -「過労死」 – 厚生労働省

 

精神疾患

精神疾患の労災認定が降りる時間は、以下の通りです。

  • 発病直前の1ヵ月前におよそ160時間以上の時間外労働を行った場合
  • 発病直前の3週間におよそ120時間以上の時間外労働を行った場合
  • 発病直前の2カ月間連続で1月に約120時間以上の時間外労働を行った場合
  • 発病直前の3カ月間連続で1月に約100時間以上の時間外労働を行った場合
  • 転勤し新たな業務に携わりその後月100時間程度の時間外労働を行った場合

このような場合には、精神疾患が労災と認定されますね。

ただしいじめ・パワハラが原因で発病した場合、それが始まった時点からの心理的負荷が評価されます。

出典精神障害の労災認定 – 厚生労働省

 

どちらにしろ、過労が原因で心身に影響が出ている場合、または過労が原因で家族が死亡してしまった場合は、誰かに相談しましょう。

過労死に関して相談に乗ってくれる機関はたくさんあるので、勇気を出して相談してみてくださいね。

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死なないために!過労死を防ぐ対策

過労死対策を練る男性

過労死したくないのは誰しも同じですが、過労死の可能性は誰にでもあります。

会社が守ってくれないのなら、自分の身は自分で守るしかありませんよね。

過労死しないためには、いったいどうしたらいいのでしょうか?

次は、過労死を防ぐ対策についてご紹介します。

一つ一つ、詳しく見ていきましょう!

 

労働基準監督署に訴える

長時間労働がずっと続いているなら、労働基準監督署に訴えれば、立ち入り調査をしてくれます。

調査に入られたら、会社側は残業時間を改善せざるを得ないんですよね。

ただし労働基準監督署は抱えている件数が多いからか、相談してもなかなか動いてくれない場合があります。

そんな時は、全国労働組合総連合に相談するのも良いでしょう。

全国労働組合総連合は、労働組合の親玉のような存在なので、より労働者側に立って相談に乗ってくれます。

 

周りを気にせず休む

過労死してしまいそうなほど長時間労働がまかり通っている会社の場合、休むこと自体難しいかもしれません。

それでも自分の身を守るために、「休む」ことを選択することも大事です。

  • こまめに休憩時間を取る
  • 体がボロボロなら数日休む
  • 限界なら休職する

「それができたら苦労しないよ!」と思われるかもしれませんが、体がボロボロなのに休めないくらいなら、会社を変えた方が良いと思います。

あなたが病気になったって死んだって、会社は責任を取ってくれません。むしろ逃げます。

そんな会社のために、大事な自分の心身が再起不能になってもいいのですか?

休みづらいのはすごくよくわかりますが、周りの目を気にせず休んでしまいましょう。

「休むのも仕事のうち」ですよ!

 

就職活動時に企業をしっかりチェックする

あなたがもし、まだ就職活動の段階なら、今の時点で企業の福利厚生・残業時間の上限にも目を通しておきましょう。

会社の代休や休暇制度がどんな感じに設定されているかも、確認しておくべきです。

ただし書いてある通りのことが、入社後の実態とは限りません。

なので今現在そこで働いている・働いたことのある人の企業口コミサイトもチェックしておくべきです。

登録さえすれば、実際にその企業で働いている人の生の口コミを見ることができます。

ネガティブな口コミばかりに注目してしまわないよう注意が必要ですが、その企業の実態がなんとなくはわかるので、かなり参考になりますよ。

過労死してしまうようなブラック企業かどうか事前に見抜くことができるので、おすすめです。

 

退職・転職も視野に入れる

もしあなたが「このままだと過労死しそうだ」と感じるなら、退職・転職するのも選択肢の一つです。辞めるのを悩むのはすごくわかりますが、死んでしまうよりマシでしょう。

私も会社に苦しめられ辛かった時期はありましたが、労働基準監督署等に相談しても動いてくれず、八方ふさがりになった経験があります。

結局、退職・転職せざるを得なくなりましたが、今の方が全然環境が良いんですよね。

労働時間も適切なホワイト企業だし、人間関係も良い職場に転職できたので、「あの時辞めて本当に良かった」と本気で思っています。

前の会社で苦しんでいた時は、「辞めたらもう他にはない」と思い込んでいましたが、違いました。会社を辞めても、生きる道は他にありました。

あなただって同じです。今の会社を辞めたって、他に道はあります。

次の会社は、今の現状よりもっと楽な労働環境の可能性だってあるんですよ。

世の中には、長時間労働をさせる会社ばかり存在してるわけではありません。

定時に帰れる仕事だってありますし、1日が7時間労働の会社だってあります。

なので、過労死しそうなら退職・転職するというのも有りだと思います。いやむしろ、退職・転職してしまいましょう。

逃げたっていいんです。むしろ、長時間労働させる会社からは”逃げる方が賢い”ですよ。

過労死しそうなのに放っておく会社なら、あなたが身を削って働く価値はありません。

定時で帰れる仕事をチェックしたい人はこちら定時で帰れる仕事一覧
転職エージェントをチェックしたい人はこちら転職エージェント一覧

 

【まとめ】過労死ラインまで働くな!自分の身は自分で守ろう

過労死ラインを超えて働かず自分を守る女性

「過労死ライン」とは、「死ぬギリギリのライン」ということです。

「ここまで働いても大丈夫」なラインではなく、「こんなに働いたら危険」なラインだということを忘れないでください。

「まだ過労死ラインに達していないから大丈夫」などと軽視せず、働きすぎで体調を崩すようなことがあったら、早めに休むようにしましょう。

最終的に会社は守ってくれません。あなたの身を守れるのは、あなたしかいないんです。

決して無理をせず、少しでも不調を感じたら、「仕事を休む勇気」を持ってくださいね。

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