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よく「新卒入社してから3年は働くのが普通」「石の上にも三年」などと言われることがありますが、入社後に会社や同僚、先輩、仕事の内容に違和感を覚える方も多いのではないでしょうか?
この記事では、新卒や中途で入社後3年は我慢するという考え方についてまとめます。
あわせて、入社3年以内に転職するメリット・デメリットについてもまとめてみます。
私は、新卒の会社が合わなかったにも関わらず、3年は働いたほうが良いという言葉を信じて3年ほど務めましたが、正直3年働く必要はなかったと感じています。
この私の経験と、世の中のデータを整理しながら3年は働いたほうが良い、耐えたほうが良いという問題について切り込んでみましょう。
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1.3年以内に30%の新卒が辞めている
厚生労働省の情報では3年以内に30%以上の新卒が辞めているというデータが公表されています。
※新規学卒就職者の就職後3年以内離職
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00004.html
まずは、中卒、高卒、短大卒、大卒別の退職率の割合です。
これを見ても、中学卒や短大卒が若干多いとはいえ、最終学歴がどうであれ3年で30%がやめるという事実は変わらないかと思います。
また、事業規模で見てみると、1,000人以上の会社では、30%を下回っているものの、25%以上を記録しており、その他の事業規模では30%以上の新卒が3年以内にやめていることがわかります。
つまり、卒業した最終学歴を見ても、事業規模を見ても3年以内で30%の新卒がやめることは珍しいことではないと言えるでしょう。
3年間働くのが普通、石の上にも3年はただの通説
これを見ると、3年以内にやめることは珍しくないことがわかったかと思います。
そのため、3年は耐えるほうが良い、3年働いてから転職したほうが良い話は、単なる通説だと言えるかと思います。
もちろん、新卒入社でやってきた人が多い会社に入社すると、「石の上にも3年」理論を振りかざしてくる人も多いと思いますが、そこまで気にしなくても良いかと思います。
ただし、3年以内に転職することにはメリットだけでなく、デメリットや知っておくべきこともあるかと思います。
自分が面接官だったとして、もし自分自身が面接に来たときに、退職理由を聞いて納得できそうか?は考えてみてもよいかと思います。
3年以内に転職するメリット
3年以内に転職しないほうが良い、という言説を聞くことがあると思いますが、もちろん3年以内に転職するメリットも多分にあります。
①第二新卒に応募できる
第二新卒とは、おおよそ25歳以下の方を指すことが多いです。
研修を一通り終えて、ビジネスマナーが最低限わかった状態で入ってくるので新卒よりも仕事に関する研修ができたり、教育コストが抑えられると考えられています。
また、求職者も下手に3年間いやいや働いて、成果が出せずに普通の中途市場で戦うよりは、早めに見切りをつけて第二新卒市場で次の職場を探すのは一つの手かもしれません。
②未経験の職種・業界にチャレンジしやすい
中途市場では、多くの仕事が経験者採用で即戦力を求めています。
もちろん、近年増えているインサイドセールスやカスタマーサクセスなどは、未経験募集もあるかもしれませんが、営業やサポートなど必要なスキルや経験は求めている企業が多いです。
そのため、どうしても中途で転職する際は、同業界や同職種での転職が一般的です。
そのなかでも、第二新卒は完全に今の職種や業界から離れて転職する、最後の機会になるといえるかもしれません。
③無駄に時間を過ごさないですむ
今、第二新卒を考えていたり、中途で入ってから転職を考えている方は、何かしらの理由があって現状に不満があったり、続けられないと思う理由があるのだと思います。
正直、転職をしてもこの不満が解消される保証はなく、どの職場にも合わない人、制度、上司、同僚、お客さんが存在しています。
しかし、耐えられない不満があり、その職場や会社、人間関係に根ざす不満があるのであればそこで3年間過ごすことのほうが、私個人としては勿体ないと思います。
やりたくない仕事、会社でマインドも変わらないようであれば、成果を出すことも難しいと思います。そのなかで大した成果も出せないという事実を持って転職するよりは、ある程度早く見切りをつけて動くことも重要だと思います。
3年以内に転職をするデメリットや知っておきたいこと
ここでは、3年以内に転職をした場合のデメリット・知っておきたいことを紹介します。
これを見て、今の環境が苦しいのにあえて残る必要はないと思います。
①忍耐力やストレス耐性について、マイナス評価を受ける可能性がある
これは、退職理由にもよるかとおもいますが、多くの場合忍耐力やストレス耐性についてマイナス評価を受ける可能性があるかと思います。
こればかりは、転職先の人事がどのように受け取るか、あなた自身がどのように話をするか、で決まってくるのでしっかりと自己分析や面接対策を進めましょう。
②退職したからといって、問題が解決されるかわからない
前述したとおり、どの職場にも合わない人、制度、仕事、取引先は存在しています。
転職理由の多くを占める人間関係や仕事の量、入社前と後のギャップは、転職先でも起こりえますし、企業規模によっては異動など、自分から働きかけることで解決する可能性もあります。
その中で退職することだけが、現状の解決策だと思い込まないほうが良い、ということだけはぜひ覚えておいていただきたいです。
③次の転職が難しい可能性がある
短い期間で複数社転職してしまうと、忍耐力や堪え性が無いと判断される可能性が高く、退職が続いてしまうと、経験も積めないので企業側として雇うのが難しくなる可能性があります。
求職者側も転職先後に合わないと感じても、すぐに辞めるのが難しく、次の転職の選択肢が狭くなる可能性は理解しておきましょう。
④新卒入社というメリットがなくなる
これは新卒で入社した会社にいる人にだけいえることですが、新卒というだけで飲み会に連れて行ってもらったり、先輩の商談に同行させてもらったり、ミスをしても新卒だからと大目に見てもらえることもあると思います。
中途で他の会社に行くと、新卒というだけでどれだけ下駄を履いて仕事ができたのかを実感することがあります。これが少しでも気になる、未練が残る方はもう一度考えても良いかもしれません。
ハラスメントされている、など自分の健康は自分で守ろう
3年以内の転職のデメリットも紹介しましたが、今現在、現職でストレスを感じていて仕事をするのが苦しく体調を崩している、普通のことが普通にできなくなっている、ハラスメントされていて周りの人が助けてくれない、などの場合には辞めても構わないと思います。
正直、攻撃してくる人を止めるメリットが同僚には少なく、あなただけが疲弊する環境であればすぐに辞めて、自分の健康やキャリアを守りましょう。
人に傷つけられて、疲弊して、立ち直れなくなってからやめるのは今後の人生がもったいないです!
独断と偏見で、私が思う転職しても良い状況
ここでは、こんな環境なら、転職しても良いと思う状況を記載したいと思います。
①ハラスメントが横行している、ハラスメントされている
前述したように、ハラスメントされている場合は辞めて良いと思います。
私もハラスメントされていましたが、苦しい環境で辞めることが恥ずかしいと思っていました。
しかし、今思えば3年も待たずに辞めたほうが良かったと思えます。
その環境で成果が出せずに、なんの成果もない2-3年目の社会人として転職市場に出るくらいなら、すぐにやめて良いと思います。
②上司や先輩、会社の考えと全く合わない
例えば、「休日のイベント参加」や「新卒は上司より残業する文化」、「新卒の飛び込み営業、町行く人との名刺交換研修」などなど、会社によって特徴的なイベントが残っている会社もあるかと思います。
これは良い悪いではなく、会社として必要だと判断する人が多い、上層部に総判断する人がいる結果、そのような風習になっています。
これを、何度経験しても全くわからない、意味がないと思って、耐えられないなら辞めても良いと思います。正直、そのような環境で成果が出せる気がしないためです。
転職しないほうがよい環境、考え方
これも独断と偏見で転職しないほうが良い環境について記載したいと思います。
①転職したい理由が、転職以外の方法で解決できるとき
これまで書いてきたとおり、どんな職場でも、大なり小なりのストレスは誰しも抱えるものだと思います。
それだけが理由であれば、ストレスの原因と関わらない方法を検討して、実行したほうが良いと思います。
②異動しやすい環境にいる場合
職場の人間関係や顧客との関係は、異動するだけで精算できるのが企業の良いところです。
異動するだけで、人間関係、仕事の悩み、顧客との関係など多少の不満の解消はできるかと思います。
可能であればまずは転職の前に異動することも検討してみましょう。
まとめ:入社してまもなく転職したくなったら?
冒頭から記載している通り、3年以内の転職自体珍しいものではありません。
転職したい!と思ったときに、異動など転職以外の解決では問題が解決しないようであれば、転職することも視野にいれて動きましょう。
転職することと、転職活動をすることは全く異なります。
まず、転職活動に必要な情報を仕入れ、改めて自己分析や企業分析、面接対策を行い、エージェントに相談しながら何社か受けてみましょう。
本当に他の職種、業界に転職したいのか、転職以外の方法は無いのか?、転職市場で自分はどのように評価されるのかわかってからでも遅くはないと思いますよ!
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